これまで相談のあった内容の中からよくある相談内容をまとめました。
電話相談から(Q&A)
- 生後1ヶ月の赤ちゃんが、哺乳のたびに吐く。受診したほうがよい?
- 生後間もない赤ちゃんの胃は、胃の入り口の筋肉がまだ弱いことなどもあって、ちょっとした刺激で吐くことがあります。また、だらだらと垂れるように吐く、ゲップとともに吐く場合などは、心配はいらないでしょう。
噴水用に何度も吐くようなときは、すぐに受診しましょう。
- 夕方から急に吐き出して、今で4,5回吐いています。すぐ受診したほうがよい?
- このあと、少しずつ水分が摂れて休めるようであれば、明日の受診でよいと思います。
水分の摂り方ですが、吐いた直後に水分を摂ると、再び吐いてしまう可能性が高いため、吐いた直後はうがいや口の中を拭いてあげる程度にして、最低でも1時間くらいは、「飲まない、食べない」とし、お腹を休めてください。その後、ペットボトルのキャップに1杯やティースプーン1杯程度の少量の水分を摂って、10分程度様子を見ます。そして、吐かなかったらまた同じ位の量を飲むというように、1回量を少なくし、時間をあけながら、回数で量を摂るようにしましょう。食べ物は水分をいくら摂っても吐かなくなったのを確認してから、消化のよいものから始めるようにしましょう。
但し、こういった水分の摂らせ方をしても、吐き続ける場合や水分を摂ってないのに吐き続ける、吐気が続く、吐く以外に激しい腹痛や頭痛がある、吐いた物に血が混じる、12時間以上排尿がないなどの場合は、夜間でもすぐに受診しましょう。
- 昼ごろから吐き出した。ノロやロタが心配です。
- 急に吐き出したとの事ですが、お腹のかぜの始まりかもしれません。ノロやロタウイルスによるものかはわかりませんが、お腹のかぜを引き起こす原因のウイルスはノロやロタ以外にも、たくさんあります。ただ、ノロやロタが原因と分かっても特攻薬はないので、基本は症状に対する対症療法となります。吐いた直後に水分を摂ると、再び吐いてしまう可能性が高いため、吐いた直後はうがいや口の中を拭いてあげる程度にして、最低でも1時間くらいは、「飲まない、食べない」とし、お腹を休めてください。その後、ペットボトルのキャップに1杯やティースプーン1杯程度の少量の水分を摂って、10分程度様子を見ます。そして、吐かなかったらまた同じ位の量を飲むというように、1回量を少なくし、時間をあけながら、回数で量を摂るようにしましょう。食べ物は水分をいくら摂っても吐かなくなったのを確認してから、消化のよいものから始めるようにしましょう。
但し、こういった水分の摂らせ方をしても、吐き続ける場合や水分を摂ってないのに吐き続ける、吐気が続く、吐く以外に激しい腹痛や頭痛がある、吐いた物に血が混じる、12時間以上排尿がないなどの場合は、夜間でもすぐに受診しましょう。
- 水分は何を飲ませたらよいの?
- 子どもさんが欲しがるものでよいです。ただし、水やお茶だけでは糖分や塩分がないため、イオン飲料やジュース、味噌汁の汁なども摂るようにするとよいでしょう。ミルクを薄めることは必要ないですが、1回量をいつもより少なめにし、哺乳回数を増やすようにしましょう。
- 昨日4.5回嘔吐。今日、嘔吐はないが、下痢が4.5回あった。すぐ受診した方がよい?
- 胃腸風邪は通常、ウイルス感染によるものがほとんどです。ですから、水分補給、整腸剤内服などの対処療法が治療のメインとなります。病気の経過としては、初めは嘔吐、嘔吐が落ち着いてくると、下痢が始まるといった経過が一般的です。便と一緒にお腹の中のウイルスを出すため、下痢は1週間程度続くこともありますが、ウイルスを出したほうがよいので、下痢を積極的に止める治療はしないことが多いです。
下痢の時は、水分や食事が摂れて尿が出ているようであれば、脱水の心配はないので急いで受診しなくても良いと思います。
但し、便に血が混じったり、激しい腹痛がある場合などは、受診する方がよいでしょう。
- 今日病院でお腹の風邪(胃腸風邪、感染性胃腸炎)といわれた。兄弟にうつる?
- お腹の風邪は吐物や便を介してうつります。感染力は非常に強く、大人、子ども関係なくうつる可能性があります。
予防の基本は、手洗い(石鹸、流水で)・うがいです。
また、吐物やおむつを処理するときは、①すばやく処理する ②乾燥させない ③消毒する(塩素系漂白剤使用)が、大切です。
- 今出た便が白い色でした。受診したほうがよい?
- 白っぽくて酸っぱい匂いの便であれば、ロタ腸炎の可能性があります。ただし、ロタ腸炎といっても治療は、対症療法になりますので、水分が摂れて機嫌よく過ごせているようであれば、受診を急ぐ必要はありません。明日以降、かかりつけ医に便をもって受診に行きましょう。
- 今、便に血が混じっていた。すぐ受診したほうがよい?
- 血液の量が少なくて、お子さんの様子も普段と変わりなければ様子を見てもらってもよいでしょう。ただし、血液量がふえてきたり、激しい腹痛を伴ったり、顔色が悪いなどの場合はすぐに受診しましょう。
*受診の際は、オムツを持参する。トイレで排便の場合は、写メやデジカメに撮って持っていく。 - 急にお腹が痛いといいだした。受診したほうがよい?
- 腹痛の原因は様々ですが、子どもさんが急に激しくお腹を痛がる要因として一番多いのは、便やガスが関係したものです。「の」の字のマッサージなどで腹痛が落ち着いて休めるようなら、家で様子をみられてもよいでしょう。眠れないような腹痛や泣き続ける腹痛、歩くときに「く」の字になるような姿勢をとるとき、便に血が混じるようなときは、受診しましょう。
- お腹が痛いというので見ると、ふとものの付け根が腫れている。すぐ受診?
- いわゆる脱腸(ヘルニア)かもしれません。痛みがあるので受診したほうがよいでしょう。